
2016年04月03日
全国的には少ないですが、西南暖地に属する香川県は茶どころ。では?香川のお茶の認識は?★家計調査から見る讃岐の文化

お茶の産地 静岡県は川根茶の羊羹
香川県の人って一年中麦茶を飲みませんか?
冬場でもジャンジャン麦茶を沸かして、温かくして時には冷たいままでよく飲みます。
大阪生まれ大阪育ちの僕としては、小さなカルチャーショックを受けました。
で、
香川の人がどれくらい麦茶を飲んでいるかというと
(以下、家計調査では県庁所在地を対象としたデータですが、分かり易くするため市を県と読み替えています)
表:高松市民の茶消費量
品目 | 数量 | 全国順位(/51都市) |
その他茶葉 | 1,548g | 4位 |
緑茶 | 629g | 44位 |
家計調査(総務省統計局)より
その他茶葉は、いろいろあるのでしょうが大部分が「麦茶」と考えると、
つまり、香川県は緑茶を飲まず、麦茶をよく飲む県民ということがわかります。
ちなみに、高松市の「その他茶」の消費量は全国4位ですが、上位にはどこが来るかというと、
岡山市、徳島市、山口市と瀬戸内周辺の都市が並びます。
これら都市は共通して「緑茶」の消費量も多いので、
同じような「麦茶消費文化圏」ということが見えてきます。
で、
気になるのが、消費上位の都市です。
せっかくなので、生産量上位県と、消費量上位都市を比較しますと
生産量と消費量に相関関係が見られますよね。
順位+ | 都道府県名 | 消費量+ | 生産量* | 順位* |
1 | 静岡県 | 1972kg | 144,100t | 1 |
2 | 三重県 | 1579kg | 33100t | 3 |
3 | 愛知県 | 1500kg | 4330t | 10 |
4 | 奈良県 | 1,495kg | 7340t | 7 |
5 | 京都府 | 1,477kg | 13700t | 5 |
+家計調査(総務省統計局)
*平成25年産作物統計(農林水産省)
香川県の茶の湯の歴史は、
江戸時代に、当時の藩主である松平公が、茶の湯の大家を召し抱えとこら始まっていると言われております。
(資料をなくしてあやふやです)
でも、倹約さにかけては天下一品の香川県民。
茶葉は贅沢なもので、安価で大量にある麦を使った麦茶の文化が普及したのでしょうね。
香川県は茶飲料(要はペットボトルのお茶)の消費量も少なく、
このデータを見て
「香川県はお茶で勝負できないのか?」
「香川県はお茶の伸び白があるのか?」
それは、皆様のご判断に委ねます。
(香川県HPより抜粋)
香川県のお茶の歴史は古く、約350年前、高松藩初代藩主松平頼重公が、茶会に用いるため現在の栗林公園に、茶園を造園したことに始まったといわれています。現在は県南西部の山間丘陵地帯に茶畑が広がっており「やぶきた」や「めいりょく」といった優良品種が栽培されています。「香川茶」は、県内の茶どころで作られたお茶を、品質本位にブレンドした香川県統一のブランドです。