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Posted by あしたさぬき.JP at

2015年02月14日

【レポート】レア・ベジサミットinかがわ

香川県青果卸売ネットワークそしてかがわ農産物流通消費推進協議会主催の
『レア・ベジサミットinかがわ』に参加して参りました。
(文中、敬称略)



『レア・ベジサミット』
とは、つまり地域性の高い野菜
特に今回は「香川の食文化を支える、香川の野菜の中で取扱量が減少傾向にあるもの」と定義されています。
香川県で地域性があり、かつ希少性もしくは消滅しつつある野菜に視点をあて、その流通拡大を考えようと言うイベント。
今回は、高松市中央卸売市場の卸売会社である高松青果株式会社が満を持して企画したイベントです。
高松青果さんをはじめ、県内5卸売会社では、はここ3年、香川県の地場の野菜をもっと知ってもらうには?という視点で料理教室やランチ会、勉強会等を企画されてきました。
青果物流通の中核を担う卸売会社が、生産にそして生活の両方にもっと関わることにより、地場の野菜の消費拡大へとつなげることを目的に活動され、
3年が経過した今、知識、データ、ノウハウ、人材、ネットワークと全ての条件が整い、
折しも、「観光に置ける地元食」「瀬戸内芸術祭に置ける食」「地域性野菜の衰退」「人間性の回帰」「地域創世」等もあいまり、
まさにこのタイミングでしかない!と思えるくらい絶妙のタイミングでのイベント開催となりました。


取材レポート
まず、香川県内で食農ライターとして活躍される「小池よう子」さんからの情報提供。
香川の希少野菜にはどのようなものがあり、そしてどのような状況なのか?

香川のレア・ベジの事例として
青ネギ、まんば、セレベス、ワケギ、葉ゴボウ、三豊茄子、こな、チシャ
を取り上げて、特に市場取扱量の推移を紹介されていました。
ここで、あえて市場取り扱いとするのは、産直流通しているものもありますが、市場流通することで広く地域に分配されるという視点からであり、僕もこの視点はとても重要であり、大いに賛成します。
取扱量がどのように推移しているのか、そして生産者の生の声も交えて、非常にショッキングな話題が次々と披露されます。
さすが食農ライター小池さん。みごとな分析です。

講演「加賀野菜〜ブランド戦略の要諦」

続いて、地域野菜のブランド戦略の成功事例である「加賀野菜」の中心人物
金沢市中央卸売市場の丸果石川中央青果株式会社の岡嶋常務から、
「加賀野菜」の立ち上げの経緯、ブランド戦略、課題点等に関する講演を受けました。
「加賀野菜」の流通の中心を担う、卸売会社として、熱くそして広くて深いお話を頂きました。

ワールドカフェ

そして、課題感と事例を頭に入れた上でのワールドカフェ形式でのアイデア会議。
この会議で何ができるかではないのですが、青果物に携わる生産から生活まで全ての方がテーブルを囲む中で、
とても深く、意義のある意見交換ができました。


試食会

最後は、会場をホテルクレメントにうつし、今回紹介された野菜を漬かっての試食会。
新旧織り交ぜながらレアベジの可能性を舌で感じました。



僕個人的にもいろいろな活動をしていますが、
確かにレア・ベジの取り扱いは徐々に減少しつつある中で、
そのことに少しずつでありますが危機感が生まれつつあります。
個人的には、香川のレアベジは全国でも類を見ないほど食文化的な結びつきと流通の太さの持つ野菜群であると感じています。
ただ、減少傾向は確かに見えてきてており、後5年くらいが勝負であると感じています。

一方で、「観光に置ける地元食」「瀬戸内芸術祭に置ける食」「地域性野菜の衰退」「人間性の回帰」「地域創世」など社会的な機運、
知識、データ、ノウハウ、人材、ネットワークと全ての条件が整い、
今まさに、レア・ベジ消滅に対する土壌が整ったと感じております。
また、不祥ながら四国新聞社等にもレア・ベジを取り扱った連載も指していただき、情報提供させていただくなどさせていただいているのもその一翼を担わせていただいております。

今回の『レア・ベジサミットinかがわ』が、この状況にどのような一擲を穿つのか、
そのスタートラインに立ち会えた、まさにそんな感動を感じております。


今回のイベントを企画された、
高松青果株式会社齊藤社長さま本当にありがとうございました。

キャベツレア・ベジサミットinかがわ
2015年2月14日(土)
サンポートホール高松→ホテルクレメント  


Posted by ゆうみんのいい奈良漬け at 23:12Comments(0)野菜DE子育て