2016年10月22日
【考察】秋祭りと文化継承 ~ 石清尾八幡宮 秋大祭~ その4 中野稲荷と北浜ちょうさ ♣

石清尾八幡神社 秋大祭
における唯一のちょうさである
北浜ちょうさ。
北浜ちょうさの復活を陰で支えたのが
高松市中野町にある
中野稲荷さんの存在です。
北浜ちょうさの活動が休止されて
数十年。
その太鼓台を守り(保管)続けてきたのが
中野稲荷
です。

(JR高徳線 栗林公園北口駅降りてすぐ)
ホームからも見えます。
今回の秋祭りで、このエピソードを聞いた帰り道、
中野稲荷にお礼参りに上がりました。
で、そこで驚いたのが、

このマーク(家紋)。
丸に三本杉
特に、根の位置が一列になっていて、
全ての樹が同じ大きさでなく、真ん中の樹が大きいのが特徴です。
北浜ちょうさのメンバーは
お揃いの手甲を付けているのですが、
そのマーク(家紋)が他ならぬ
丸に三本杉だったのですね。
北浜ちょうさは、高松市は北浜町(北浜恵美須神社)つまり海の神様なのに、
何故に植物の手甲をしているのか?とずっと疑問に思いながら見ていたのですが、
つまり、
北浜ちょうさを守り続けた
中野稲荷
に対するリスペクトだったのですね。
祭りというのは、
その随所随所に、
歴史や伝統が、言葉ではなく事象としてちりばめられていることを実感しました。
ということで、秋祭も終わり、
秋祭りの打ち上げ(表現が適切でないかもしれません)である「どうやぶり」
の開催の時期となりました。
また1年後、高松の各地で秋のお祭りが開催されます。
もちろん「楽しい」という思いで参加していただければいいのですが、
ぜひ、その裏に脈々と生き続ける、歴史や、先人の意思なんかを、
感じていただけると、もっと秋祭りが楽しくなるのかな?
と感じます。
Posted by ゆうみんのいい奈良漬け at 07:00│Comments(0)
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