2016年07月21日
【読書感想文】月刊たくさんのふしぎ 「分水嶺さがし」 ♣地学のフィールドワークのノウハウ書

毎月、素晴らしい科学の題材を提供してくれる、福音館書店の「月刊たくさんのふしぎ」。
8月号は夏休みの自由研究にも使える内容
「分水嶺さがし」
分水嶺とは「降った雨水を、二つ以上の川の流れにして、両方に分けている山や山脈」。
国土の多くが山岳地帯である日本列島においては、大小さまざまな分水嶺があり、
実は、とても身近なところにも、分水嶺が存在します。
この分水嶺が何たるかを、とても身近な砂遊びの事例から、地球規模の物まで、
視点を、ミクロからマクロに移しながら解説をしています。
で、この本のもう一つ秀逸なところは、
地学のフィールドワークを、「分水嶺を探す」という一つの行動の視点から解説をしているところです。
電車の車窓で不思議に思った事(分水嶺)を、
先ずは、言葉の定義を明確にし、
身近な事例(フィールドワーク)で明らかにする。
続いて、分水嶺の様々な事例、
例えば、一般に認知されていないような分水嶺を探したり、
地形の変化に伴う分水嶺の変化を検証したり、
点ではなく先の分水嶺の発見、
そして、分水嶺の仕組みを利用した玉川上水の検証、
最後は、地図を使った、日本列島規模、そして地球規模での分水嶺の発見。
と、この本を片手に、同様の道筋をたどればもの凄い完成度の高い自由研究が出来上がると言う仕組みになっています。
夏休みに入り、自由研究を考える上で、
テーマではなく、そのテーマについて、どのようなアプローチで研究を進めて行けばいいのかを知ることができます。
ぜひとも、ご家族で読んでいただいて、夏休みの宿題の一助にしていただきたいですね。
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月刊たくさんのふしぎ
福音館書店
2016年8月号
『分水嶺さがし』
野坂勇作 文・絵
Posted by ゆうみんのいい奈良漬け at 07:00│Comments(0)
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