2014年01月18日
【ブックレビュー】私の百人一首
【ブックレビュー】私の百人一首
白洲正子 著
新潮文庫
中学で百人一首に出会ってから
上手ではないですがマイフェイバリットゲームの一つであります。
百人一首に関する書籍も多数出版されており
結構な数の本を購入したのですが
結局のところどの本を読んでも
「歌の解釈がどう」とか
「人物紹介がどう」とか
「決まり字がどう」とか
さしたる差はないのですよね。
そんな中で出会ったのが
白洲正子さんの書かれた「私の百人一首」
今まで出会った中で「百人一首」に関するとても秀逸な読み物だと感じています。
そもそも百人一首は奈良時代〜鎌倉時代の和歌100首をラインナップしたものな
のですが
ただ漠然と並べただけではなく
そこに 当世随一の歌の名手「藤原定家」の並々ならぬ情熱と思想が注入されてい
るのですよね。
その視点に立って「百人一首」を一つの評論文・物語としてとらえると
「定家」がこの100首にこめたメッセージが浮き彫りになります。
天智天皇にはじまり順徳院でおわる構成
前半10首の位置づけ
60首前後の女官たちとその並び
作者と歌のセレクションから順番にいたるまで実にこまやかな配慮がなされていま
す。
800年を超えて「定家」がこの100首をもって私たちに語りかけてくる想い
それに気づくことができる逸冊です。
Posted by ゆうみんのいい奈良漬け at 20:27│Comments(0)
│ブックレビュー