
2016年04月05日
「フリージアが好きである」ことについて考察 ★ 当たり前のことですが、好きなものは思い出と経験に基づきます。

好きな花を一つ挙げてください!
と、質問されますと、
やはり「桜」かな〜?
思うのですが、
もう一つフリージアがあることを春になると思い出します。

3月末頃から黄色く、そして甘い香りをただよわせるフリージア。
かなり頑丈で、球根を植えておけば、毎年毎年その場所で増殖をするとても生命力の強い球根性の植物です。
で、何故この花を好きか?
と、もうしますと、小学校時代の担任の先生に行き当たります。
この先生がフリージアが好きで、
秋ぐらいだったでしょうか?
クラスの子どもたちにフリージアの球根数個づつをプレゼントくださいました。
家に持って帰り、この球根を植えたところ、黄色い花が咲き、
また、僕の祖母が庭いじりが得意だったのか、ものすごい量を増殖させ、
庭や公園に植えまくっていました。
そして、春が来るたびに、
この球根がどのようにして我が家に来たかを語っていたのですが、
そのような経緯から、我が家ではフリージアがたくさん咲き、
すきな花の一つにまでなったのです。
で、
僕は、仕事上、
食育の他に、花育にも携わっていますが、
要は、子どもの頃、花に触れて、そして何か心に残るエピソードや体験に伴いその花が存在すると、
大きくなっても、花が日常にあるようになると、経験則として感じております。
2016年04月04日
高松市立新塩屋町小学校(旧)正門の桜を見て考える ★ 明治30年に建てられた門柱が語る鶴屋町の歴史

高松市末広町に
2010年まで
新塩屋町小学校がありました。
明治25年に創立した
鶴屋町尋常小学校
その後、明治30年に
高松市鶴屋町9番2に校舎の建築が開始されたとあります。
小学校は廃校となり、現在は高松市教育センターとして利用されていますが、
今では地元の人しか使わない旧道に面して、創立当時の面影を残す門柱が
高松市指定有形文化財として保存されています。
そこに、また古くから植えられているであろう桜の木がみごとな花を咲かせています。

門柱のいわれについては、高松市のHPに記載されたとおりですが、
戦火により、旧小学校校舎が焼け落ちたときでも、この門柱は焼け残り、
この小学校に通う子どもたちを見守ってきました。
今ではこの門は閉鎖され、この門をくぐる子どもたちはいませんが、
モダンで荘厳な門扉と門柱、そしてそれに覆い被さるように咲き乱れる桜、
門扉から除かせる蘇鉄、その蘇鉄の周りにしかれた花崗岩の石畳は、
当時のままそこにあり続けています。
先日、車でたまたま通りかかったところ、その桜のみごとさに感激し、立ち寄ったのですが、
門柱を含めた一体の風景の美しさに感動をしたのです。
たまたま、そこを日常路として使われているご夫人が、写真撮影をしている僕に話しかけられました。
この門柱を一体としたスペースは、地元の熱い願いにより保存にいたったとのことを教えていただき、
「私たちにとっては見慣れた日常ですが、それを素晴らしいと感じてくれる人がいることが嬉しい」
とおっしゃってくださいました。
文化というのはまさにそのようなもので、
それぞれがとても素晴らしいのです。
ただ、そこに居続けていると、当たり前になり気が付かないことが多いのですが、
他から見て評価を受けるとそれが如何に素晴らしいものかを再確認できます。
文化も文化財も、使うことによって命を得ていきいきとします。
でも、ここまで素晴らしい建造物が、今は文化財として眠っている状態なのですが、
これをどうしたらもう一度、活きた文化財として活用できるのか?
ふとそんなことを考えたりしながら、春の麗らかなひとときを過ごしたのです。
この美しい風景はもう数日しか見られないので、お近くに立寄の際にはぜひ足を運んでください。




昭和51年に小学校6年生であった佐々木くん(今は40前ですが)の作文も掲載されており
この門が、どれだけ多くの人に愛されているかが伺えます。
高松市HPより引用
旧新塩屋町小学校門柱
■指定区分 市指定有形文化財
■指定年月日 平成23年3月8日
■所在地 市総合教育センター(高松市末広町5)
■解説
花崗岩製の門柱は、主門とその両脇に付属する脇門の2対4基からなる。主門の門柱は断面長方形で、基底部は土台状にひとまわり大きく、柱の上部4面には浅い六角形の彫込みによる装飾が施され、頂部は四角錘の笠形となる。笠と柱の間にコンクリートが認められることから、別造りである可能性が高い。地上高3.35メートル、断面幅42センチ、奥行き33センチを測る。脇門の石柱は主門とほぼ同形式であるが、やや小振りで、地上高2.93メートル、断面正方形で30センチ角を測る。門の開きは主門が3.08メートル、脇門が1.14メートル、門全体の幅は7.14メートルを測る。
門柱は高松市立鶴屋町尋常小学校(昭和16年4月に鶴屋町国民学校に改称)の校舎建築が始まった明治30年(1897)頃に設置されたと考えられる。その後、約50年間正門としての役割を果たしてきたが、昭和20年(1945)7月4日未明の高松大空襲によって鶴屋町国民学校は校舎が全焼し、爆撃や機銃掃射にも耐えて残ったのは4基の門柱だけであったという。同校は昭和21年(1946)3月に閉校となったが、23年(1948)4月1日に開校した新塩屋町小学校の正門として現在地に移設され、以後平成22年3月31日の閉校まで62年間にわたって威風堂々たる姿で学校を守ってきたものである。
長年の風雪と戦火に耐えて、多くの新入児童を迎え、また卒業生を送り出し、学校施設と学童の安全を見守ってきた花崗岩製の門柱は、鉄製の門扉や門飾りの取付け・取替え穴が残り、数次にわたる改修を経ながらも、学校の歴史を伝える貴重な遺産として保存されてきたことを物語っている。本市における小学校教育草創期からの歴史の重みを十分感じさせるとともに、製作当時の気品と風格をよく伝え、他に類を見ないものである。
2016年04月02日
桜が咲いては来たのですが、今年は開花前にぐっと冷えたので、いつもと違う桜の姿が見れるかもしれません。

2016年3月31日
暦の上では春分の中候「桜始開(さくらはじめてひらく)」が終わってしまいました。

桜の花びらも、3月25日くらいから開き始めようとしていたのですが、
その後の低温で動きを潜め、

3月30日の高温を受け、
3月31日にはあちこちの桜が3分咲き〜5分咲きの様相を呈しております。

桜の花は「ピンク」と表現されますが、
良く見るとかなり白に近いピンクで、
花びら単体で見ると、
「白」と見まがうくらい薄いピンク。
でも、蕾は紅色をしており、ちょうど今の時期が、
紅色の濃い桜の木を楽しむことができます。
で、ちょっと気が付いたのですが、
今年は、蕾が割れてから、開花までの日数が長かったので、
本来ならば後から芽吹いてくる「葉」が
少し早く(というか満開と同じタイミングで開いてきているのでは?)
と感じます。
気のせいかもしれないし、
気のせいでもないかもしれないし、
でもまあ、
今は、
春を謳歌している桜花を楽しむといたしましょう。
タグ :桜
2016年03月26日
スーパーの切り花のラインナップについて★仏花のラインナップは豊富だか、確かにニーズや、棚持ちからは適正な判断だが
先日、
スーパーで切り花を買って、
フラワーアレンジメントを作って、
プレゼントしよう!
と思いたち、
買い物に行ったのですが、
某スーパーの切り花のラインナップに愕然としました。
店頭には、
大量の花がおいています。
でも、良く見ると、全て仏花の組花。
単品も菊が中心。
仏花のラインナップは豊富ですが、
アレンジ用、生け花用としてみて見ると、
買いたい!と思わせる花がないんですよね。
仏花には、カーネーションも組んであるんですが、
そのためだけに、組花を買って、
カーネーションを活かして、
菊は別で使うなんてことは非効率的です。
結局、15分くらい悩みに悩んだあげく、
アレンジメント2セットくらい作れる花を買って、
色的に使えるものを抜き出して、このようなアレンジを作ったのでした。

※まあ、お花屋さんに行ったらそんな悩みも吹き飛ぶのですが、
生活圏内に、お花屋さんも無くなっている昨今。
仏花が、こんなにたくさんおいてあるということは、
棚持ちの良さや
お彼岸ということで仏花のニーズが高い
ということもあるのですが、
ちょっと、こんな魅力の無いラインナッップはどうなんかな〜
と思った次第です。
商売という観点からは、一利用者として要望をあげすぎても、
お店の経営に支障を来してはいけませんので、問題にはしませんが、
野菜も何でもそうなのですが、
商品を売る
だけではなく
使う文化を売る
ことで初めて活きてくるのかな〜と感じた次第です。

こちらが今回お店においてあった花で作ったアレンジメント。

因に、これは2週間前の同じ曜日においてあったお花で作ったアレンジメント
(時価、1000円もかかっていないです)
2016年03月25日
3/25桜始開★前夜3/24 「桜蕾欲咲」 僕的には、一年のうちで、一番桜の生命力を感じる日。
本年は3月25日が七十二候の
『桜始開』(さくらはじめてさく)
にあたります。
もうすこし正確には、春分から数えて太陽黄経5°。
つまり、春分を0°として、地球が太陽の周りを5/360年移動したことになります。
さて、自然界の動きを見てみましょう。
日常はあわただしくて、
実は、季節は5日単位で確実に移り変わっています。
特に春は、冬から夏に向けて植物が一気に動き始める時期であり、
これまでに無い物が自然界に現れますので、
とてもドラスティックに景色が変わってゆきます。
秋から冬にかけても実は著しく変化するのですが、
有るものが無くなるので、
気が付いたらもうなくなっていた!
など、その動きに気づききれないと気が多いのです。
で、本日3月25日。
桜が開き始める日です。
3月24日はどうだったでしょうか?
桜の蕾が薄紅色に色づき、まさに今開かんとしております。
「桜蕾欲咲」

暦通りに移りゆく自然界の美しさに酔いしれる日ですね。
ちなみに、僕が一番美しいと思う桜は、ちょうどこの時期。
桜が春を感じ、その蕾を開こうとする瞬間です。
そうですね、桜の木全体が、ピンク色のオーラに包まれる。
そんな感じを受けます。

丁度3月23日が「如月満月」にあたりますので、
桜のピンク色のオーラが、
月光に映えるとても優雅な風景を見ることができるかもしれません。