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2016年10月06日

【古高松学】その13 樹の記憶 ♦ 古高松で一番の古木って何だろう?

我々人間の寿命なんてたかだか80年程度なのですが
それよりも長く生きている生物、
それが植物であります。

日本全国にいろいろな古木がありまして
特に、生活に根ざした場所にある大木・古木については
「〇〇の名木」と命名され大事にされたりしております。


さて、
「では?古高松で一番の古木とはどこにあるのだろう?」


ふとこんなことを考えました。

その昔、古高松小学校に樹齢100年程度のユーカリの大木がありましたが、
それは、今から10年ほど前の台風で倒壊してしまいました。
小学校には今でもその切り株が保存されていますが、
それはもう、とても大きな樹であったことがわかります。

で、そもそも古高松界隈って、
田園地帯ですし
山はありますが、山は基本的に燃料供給源であったため、
それほどの大木・巨木というものは存在しません。


で、どこにあるかと言いますと、
一つ目は寺社仏閣。

高松町では妙覚寺さん
【古高松学】その13 樹の記憶 ♦ 古高松で一番の古木って何だろう?
(クロガネモチ)

喜岡寺さん
【古高松学】その13 樹の記憶 ♦ 古高松で一番の古木って何だろう?
(イチョウ)
乳ができているのでかなりの樹齢なんでしょう。

春日町では春日神社内にもあると想定できます。(未調査です)

ちなみに、香川県の寺社仏閣というものは、
戦国時代末において、長宗我部の讃岐侵攻に伴い、かなりの量が焼き払われています。
結構あちこちに、長宗我部に対する恨み節が残ります。
で、
妙覚寺においても
「長宗我部の兵乱の時、焼け残った親鸞上人御真筆の六字の名号を本尊として開創したと伝えられ」
と言われており、一度焼き払われていますので、
現在の古い樹木は、それ以降のものと想像できます。

また、喜岡寺(旧喜岡城)は1585年の秀吉の四国侵攻に伴い、最後の戦場となりそれはもうかなりの被害を受けたものを想像できます。
ですので、こちらの樹も、それ以降のものと想像できます。

ですので、この2つの寺社には、最大で樹齢400年までの古木が存在するように考えます。

で、高松町の北東の端に、
なにげに巨大な松の木があります。
【古高松学】その13 樹の記憶 ♦ 古高松で一番の古木って何だろう?
これがいつの時代のものかは特定できませんが、
この街道脇きには、江戸時代から樹木が植えれれていたことは
「讃岐国名勝図会」からも確認でき、
実際、この辺り(マクドナルド屋島店)から屋島神社にかけての街道脇には、樹齢100年は超す大木が何本も現存しています。
【古高松学】その13 樹の記憶 ♦ 古高松で一番の古木って何だろう?
(高松町内は2本のみですが)


あ!そういえば、
旧高松街道の一里塚にも
かなり古い「クロガネモチ」が生えていましたね。
【古高松学】その13 樹の記憶 ♦ 古高松で一番の古木って何だろう?


1000年を超すようなものは存在しないと思いますが、
現存する巨木・古木というのは、そこに住んできた人の、生活や思いが込められていると感じられますね。



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Posted by ゆうみんのいい奈良漬け at 07:00│Comments(0)『古高松』学
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