2016年02月27日
『讃岐の食文化は日本一』と豪語する理由〜その2★5つの『旬』の存在。 問題の5つ目は「初夏」
『讃岐の食文化は日本一』と豪語する理由〜その2
それは5つの『旬』の存在。
4つでは無く「5つ」!ここが重要
最後の旬は「初夏」
です。

前回書かせていただいた
「春夏秋冬」は
春=芽
夏=実
秋=種
冬=葉・根

と、季節により変化する植物の器官と表せるのですが、
「初夏」
にカテゴライズする野菜は
ニンニク、ジャガイモ、タマネギ、ソラマメ、エンドウ豆・・・
と形状に共通点が見えません。
初夏の野菜が何物を定義づける前に
初夏がいつぐらいに終わるのかを考えたいと思います。
結論から言うと
初夏の終了は半夏生
(毎年だいたい7月2日頃)
季節を現す暦「七十二候」で、毎年7月2日頃が「半夏生(はんげしょう)」にあたり、
この日にまつわる行事が現存する、農業において特に重要な節目の日でもあります。

「半夏生」は、この時期にハンゲ(カラスビャクシ)が生えてくる時期ともいわれますが
香川ではハンゲショウ(タカシログサ)の葉の一部が白くなることに由来するとも言われています。
昔より、「半夏半作」との言葉もあるように、この日までに田植えを終わらせてしまわないと、米の収量が極端に減少すると言われていました。
今でこそ、機械化等により田植えにかかる労力は大幅に軽減されましたが、田植えは一昔前までは人の手による物のみでした。
また、当時は物流網も今ほど整備されていませんので、自分たちが作った米が一年間の食料となりました。
半夏生までに田植えの終了させることは、一年間の食料確保のための大きな節目となりました。
香川県に残っている半夏生にうどんを食べるという風習は田植えが終わった記念日を祝う名残でもありますよね。

で、
大事なのは、半夏生に田植えが終わること
ではなく
稲刈りが終わって使われていない水田をどう使ったかにあります。
香川県では冬場の乾燥して温暖な気候を利用して、「麦」が作付けされました。
そして、麦だけでなく
稲刈り後に飢えて、田植えまでに収穫される作物群、
そう、ニンニク、ジャガイモ、タマネギ、ソラマメ、エンドウ豆・・・等のバリエーションが生まれました。
パステルカラーの淡い色をした初夏の野菜は田植えが始まるまでには全て収穫され、
讃岐平野は稲作へと移って行くのです。

因に
半夏生にまつわる食文化はいろいろあり、団子や(高知県大豊町)や生餅(奈良県、和歌山県)を食べたり、タコ(関西)、サバ(福井県)などの食材を食べる事例も残っています。これら現存する「半夏生」の文化に、日本人と稲作の深いつながりを感じることができます。
それは5つの『旬』の存在。
4つでは無く「5つ」!ここが重要
最後の旬は「初夏」
です。
前回書かせていただいた
「春夏秋冬」は
春=芽
夏=実
秋=種
冬=葉・根

と、季節により変化する植物の器官と表せるのですが、
「初夏」
にカテゴライズする野菜は
ニンニク、ジャガイモ、タマネギ、ソラマメ、エンドウ豆・・・
と形状に共通点が見えません。
初夏の野菜が何物を定義づける前に
初夏がいつぐらいに終わるのかを考えたいと思います。
結論から言うと
初夏の終了は半夏生
(毎年だいたい7月2日頃)
季節を現す暦「七十二候」で、毎年7月2日頃が「半夏生(はんげしょう)」にあたり、
この日にまつわる行事が現存する、農業において特に重要な節目の日でもあります。
「半夏生」は、この時期にハンゲ(カラスビャクシ)が生えてくる時期ともいわれますが
香川ではハンゲショウ(タカシログサ)の葉の一部が白くなることに由来するとも言われています。
昔より、「半夏半作」との言葉もあるように、この日までに田植えを終わらせてしまわないと、米の収量が極端に減少すると言われていました。
今でこそ、機械化等により田植えにかかる労力は大幅に軽減されましたが、田植えは一昔前までは人の手による物のみでした。
また、当時は物流網も今ほど整備されていませんので、自分たちが作った米が一年間の食料となりました。
半夏生までに田植えの終了させることは、一年間の食料確保のための大きな節目となりました。
香川県に残っている半夏生にうどんを食べるという風習は田植えが終わった記念日を祝う名残でもありますよね。
で、
大事なのは、半夏生に田植えが終わること
ではなく
稲刈りが終わって使われていない水田をどう使ったかにあります。
香川県では冬場の乾燥して温暖な気候を利用して、「麦」が作付けされました。
そして、麦だけでなく
稲刈り後に飢えて、田植えまでに収穫される作物群、
そう、ニンニク、ジャガイモ、タマネギ、ソラマメ、エンドウ豆・・・等のバリエーションが生まれました。
パステルカラーの淡い色をした初夏の野菜は田植えが始まるまでには全て収穫され、
讃岐平野は稲作へと移って行くのです。
因に
半夏生にまつわる食文化はいろいろあり、団子や(高知県大豊町)や生餅(奈良県、和歌山県)を食べたり、タコ(関西)、サバ(福井県)などの食材を食べる事例も残っています。これら現存する「半夏生」の文化に、日本人と稲作の深いつながりを感じることができます。
Posted by ゆうみんのいい奈良漬け at 07:00│Comments(0)
│野菜DE子育て