2015年08月12日
【EATBEAT!in 高松】夏の陣 後編 豆の島〜女木島

立秋なのに熱さがぱねぇぱねぇパンタローネ様です。
先日、高松市沖合に浮かぶ『女木島』を舞台に
【EATBEAT!in 高松】夏の陣
が開催されました。
中で、今回舞台となった女木島のスペシャル素材として、
「南京豆」
(全国的には、「ピーナッツ」や「落花生」とも呼ばれている食材です。)
をウェルカムフードに持って来られました。
千葉から来られた方も驚くほどの、
掘りたての、超フレッシュな味に、
一同、大変感動したのではあります。
これまで、
「女木島=落花生の産地」
とまでは知られていましたが、
そこを深く考察された方はおられません(多分)。
ということで、
香川に住むシニア野菜ソムリエとして、
「女木島のピーナッツ」なるものを考察したいと思います。
本邦初公開!
「女木島〜南京豆伝説」です。
女木島は、「南京豆」の生産地です。
その他に、
春は「グリーンピース」「ニンニク」
夏は「トウモロコシ」
秋は「ピーナッツ」
という作付体系が組まれています。
で、重要なのが、
春植え秋収穫の「南京豆」と
秋植え春収穫の「さや豆」(グリーンピース)
の2種類の豆が栽培が中心にあることです。
多くの作物の中からなぜ「豆」の二期作を選んだのでしょうか?
それは、島という閉鎖された土地だから。
閉鎖された土地で、作物を栽培するときには
「水」「肥料」「食料」という着眼点を抜きにして、栽培品目は語れません。
まず「水」。
限られた水で生活しないといけない以上、水があまりいらない乾燥に耐えうる作物でないといけません。
そして「肥料」も水と同様、外からコストをかけて肥料を持ち込むのは非現実的ですので、
根粒菌が空気中の窒素をアンモニアに換え植物体に供給する「豆」は実に理にかなった作物であります。
そしてもう一つが、「食料」としての視点。
豆類は野菜でも食べられるし、保存食(穀物)としても食べられるとても優れた食物なのです。
このような経緯を経て、豆を中心に栽培を組み立てていることが出来上がったと考えられます。
豆類は女木島の自然環境に、そして生活様式にとてもマッチした植物だったのですね。
実は、ピーナッツに関しては、感動的なエピソードがあり、
女木島では、正月の煮豆は、黒大豆ではなくピーナッツなのですね。
女木島出身の方に撮ってみれば、黒豆の煮物ではなく、ピーナッツの煮物がおせち料理になるのです。
環境に即して作物が選ばれ、その作物から文化が発生する。
その典型的な事例ではないでしょうか。
余談ですが、(以下雑談)
同じ豆でも、どうして「大豆」を栽培していないのでしょうか?
それは、女木島が「鬼が島」だから。
鬼は大豆が嫌いですからね^^
ついでに、女木島はピーナッツの形していますしね。
以上!
新説『豆の島〜女木島』
でした。
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Posted by ゆうみんのいい奈良漬け at 17:51│Comments(0)
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