2011年07月13日
その3 旬とは?
【連載】ホントは易しい野菜のはなし〜その3 旬とは?
旬とは何でしょうか?一般的には「その野菜が一番たくさん取れる時期」「その野
菜が一番美味しい時期」、そしてこの二つをあわせた「産地ごとに一番美味しい時
期」などがあります。確かに、これらの旬の定義は正解です。でも,これら以前に
考えないといけない概念があると考えています。それが「その野菜を一番食べたく
なる時期」です。
例えば、キュウリ。夏場は、浅漬け、塩もみ、生など、たくさん食べます。一
方、冬場はサラダの付け合せ程度にしか購入しないと思います。逆に白菜は、冬場
には、鍋などでたくさん買いますが、夏場は、冬場ほどたくさんは買わないと思い
ます。それは、私たちが、その季節ごとに、心から「食べたい」と思う野菜が変
わってくるからです。
このことを念頭に、季節ごとの旬の野菜とその特徴・役割を考えてみましょう。
■夏
キュウリ、トマト、ピーマン・・
★植物の実(水分が多い)
★水分補給し体の熱を冷ます。老廃物を体外に出す。
■秋
サツマイモ、サトイモ
★エネルギーが蓄積された部位(他に、米、果実)
★夏場の疲労回復と、冬に向けて体内にエネルギーを蓄える。
■冬
白菜、キャベツ、大根・・
★植物の根や葉
★体を温める。病気に耐える。
■春
タケノコ、アスパラガス、ワラビ・・
★植物の芽(苦味が多い)
★冬場にたまった老廃物を体外に出す。
分類してみると、季節ごとに旬になる野菜(食物)は一定の特徴が有ります。夏に
は、人間が暑い夏に耐えられるように水分を補給し体を冷まし、冬には、冬の寒さ
に耐えられるように体を温め、病気になら内容にビタミンミネラルを補給するとい
うように、野菜はその季節に人間が健康に活動なサポートをしてくれているので
す。
このように、野菜の旬や、季節の移り変わり、そして人間の活動を重ね合わせてみ
ると野菜の旬と人の営みは密接に関わっており、まさしく、これが野菜の旬を考え
る上で大切にしないといけないといけないキーワードではないかと思います。
これからお買い物に行く時は、
「何が安い?」ではなく
「私は今何が食べたいのだろう?」
と考えてみてください。
Posted by ゆうみんのいい奈良漬け at 18:27│Comments(0)
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