
2010年04月23日
平成22年野菜の長期予測

連日,テレビ新聞等で野菜の高騰が報道されております。
あくまで私見でございますが,野菜ソムリエなりに,本年産野菜の長期予測を立てたいと思います。
予測を立てても,その解決策を考えないとどうしようもないですが,まあ今回は予測ということで。
■■■■■■■■■■■■■■■
平成22年は3月の多雨,曇天,また4月に入ってからの低温で,長期にわたる入荷量不足となっております。特に,彼岸の後は,高松市中央卸売市場でも,野菜入荷量は少なくなっております。
この影響で,野菜の価格は平成3年以来の高騰を見せており,4月2日,9日にはレタスで8,000円/kg(昨年は2,000円前後)という驚くような価格がついた日・品目もあります。
■野菜単価の昨年対比
(高松市中央卸売市場)
ホウレンソウ,青ネギ,レタス,馬鈴薯
4月下旬 152%,106%,132%,125%
4月上旬 79%,74%,89%,114%
4月中旬 141%,159%,268%,198%
この入荷量不足の原因として,天候による
(1)生育の遅れ
(2)収穫の遅延
(3)病害等の発生
等が,考えられます。
特に,春分を境に,産地が変化していく,1年でも一番劇的な変化をする時期ですので,この影響は著しいのかなと考えます。
さて,今回の天候不順(長雨,曇天,低温)は全国的かつ長期的なもので,今の野菜の高騰は,少なくとも夏まで続くというのが,市場関係者の見解です。
理由として,天候による
(1)植え付け作業の遅延
地面がどろどろで植えられませんからね。
(2)植え付け後の生育不順・枯死
高騰は,夏場の前半にもおとづれるのではないでしょうか?
また,これに輪をかけて,4月14日のアイスランド南部での火山の噴火により,ヨーロッパからロシアにかけての穀倉地帯での生育不順が予測できます。
考えただけでもぞっとします。
一生活者としては,
(1)庭やベランダでの自家菜園
(2)玄米等の備蓄
という防衛を今のうちからしておきましょう!