
2016年11月15日
原因はうどん? 糖尿病ワースト3位の香川県、県民の食習慣に“待った”♣うどんを悪者にすんな! ちゅうねん! 浅はか過ぎる
先日
「原因はうどん? 糖尿病ワースト3位の香川県、県民の食習慣に“待った” 」
という記事がネット上を騒がせました。

情報の出元はどこで、
誰が引き金を引いたのかはわかりませんが、
★糖尿病による死亡者数が全国3位、
★患者数を示す受療率は同2位
から
“糖尿病ワースト県”
として
その原因を、栄養学的な観点のみで
「うどんが悪い」
というような紹介がされています。
香川県健康福祉総務課の担当者のかたは
「一因として挙げられるが、糖尿病は日々の生活習慣の積み重ねで発症するもので、原因を1つにしぼるのは難しい」
と回答した事は乗せられていますが、
誰が読んでも
「うどんが糖尿病を引き起こしている」
と読めてしまう記事です。
「うどん=悪者論」は僕の最も嫌う所で
短絡的で浅はかなゴシップとしか言い様がありません。
(まあ、少なからずうどんの食べ方には問題はあるんですけどね)
ただ、一方で
では、うどん意外の原因をどこに求めるのか?という結論も誰も持っていないわけで、
僕なりに、うどんと現在の香川県の食生活(特に糖尿関係)に関する情報を整理しておきたいと思います。
■文化的に高級品なのです。
そもそもうどんという食べ物は
香川県の「温暖で乾燥した気候」と「食料確保の難しさ」から選択された
麦作と瀬戸内海から生産される塩から生まれ出た
香川県の代名詞と言ってもよい食べ物です。
ただし、うどんは、元々はモノ日(つまりハレの食べ物)であり
古来は、そんなにしょっちゅう食べていたものでもありません。
「うどん」+「おにぎり、寿司」という炭水化物の重ね食べも、
お祭りや法事等、特別な日の食べ方で、一般的には、麦と野菜の質素な生活というのが本来の香川県の食生活です。
ただ、技術、流通の発展に伴い、特別な日の食べ物である
「うどん」+「おにぎり、寿司」
が一般的になってしまっております。
つまり、現代は、毎日がお祭りみたいな食生活をしている人が多いため、
そりゃ、体重も増えますよね。
■民族的によく働くのです。
そもそも、香川県民は「星月を背負って働く」というほど勤勉な性格をしています。
昔から「讃岐男と阿波女」のマッチングが言葉になるほど、働くのが大好きな県民です。
また、江戸時代から引き継ぐ教育熱心さもあり、
それはもう、日本人の縮図のような性質を持った、
讃岐民族
と呼んでも良いほどの、特性を持った人々です。
浪費も嫌いですし、お酒も好みません。
昔の労働は農作業を中心とした肉体労働で、
努めに行く人も基本自分の足で行っていました。
でも、現代もそんな勤勉さは残りながらも、
わずかな時間を惜しむため、自動車を多用してしまい、
また、香川の交通事情はそれを受け入れられる状態にあります。
決定的に、体を動かすことが減ってしまい、そうなると、
体重も増えますよね。
■商業的に「うどん屋で野菜を出せ」と言われても。。。
うどん屋さんで野菜メニューを増やせるのか?
という調査を過去にした事を聴いていますが、
基本的に野菜料理をうどん屋さんに出してもらうというのは、商業的にコスパが合いにくく、
行政的に「野菜を出して」とお願いしても
「いやいや、コストが合いにくいから無理」と断れるのがオチです。
では、野菜の天ぷらか?といっても、
結局油料理なので、もの凄いカロリーがあります。
トッピングのネギも知れてますしね。
じゃあ、昔の人はうどんと野菜を合わせて食べていないか?と言うとそんなわけもなく、
うどん自体が高級食材なので、やはり野菜でかさ増しをするわけです。
その代表が「しっぽくうどん(野菜に込みうどん)」などであり、
文化的な背景に立ち返り、システマティックに野菜をうどん屋さんで取り入れていただく仕組みが必要になるわけですね。
「しっぽくうどんキャンペーン」なんてしたら一発なんでしょうけどね。

■最後に、国防的な観点からうどんを見ます
僕は、香川県というのは日本で最も進化した食文化を有した県(エリア)である事を豪語しています。
日本の食の縮図が香川県にはあり、
その代表的な食が
讃岐うどんです。
(米を否定しているわけではなく、うどんという文化が成立した事が大事なんですね)

貴重な米を倹約する事から、
讃岐の先人は麦を選択し、
麦をより美味しく食べる方法としてうどんを進化させていました。
讃岐うどんはそれ自体が観光資源にもなりうるシンプルにして完成された食であり、
今も尚進化を続けています。
食とはまさに民族のアイデンティティであり、
香川のアイデンティティは
うどんに他なりません。
うどんを否定する事は香川県のアイデンティティや
先人が築き上げた歴史を否定する事であり、
日本の食文化の最後の砦である讃岐の食を切り崩すことになります。
香川県として、うどんは死守すべき本丸であるのですね。
糖尿病はうどんが原因と短絡的に結論づけるだけでなく、
(この結論は外れているとは言いませんが)
もっと、文化的、歴史的等々、深い視野でうどんを見つめ、
悪者を定めるのではなく、万事が幸せになる道筋を照らさないといけないと考えている次第です。
そして、うどんをはじめ食情報を伝える事に携わるものとしては、
私情を排して、もっともっと広く深い視点で物事をとらえないといけないと再認識したのであります。
「原因はうどん? 糖尿病ワースト3位の香川県、県民の食習慣に“待った” 」
という記事がネット上を騒がせました。

情報の出元はどこで、
誰が引き金を引いたのかはわかりませんが、
★糖尿病による死亡者数が全国3位、
★患者数を示す受療率は同2位
から
“糖尿病ワースト県”
として
その原因を、栄養学的な観点のみで
「うどんが悪い」
というような紹介がされています。
香川県健康福祉総務課の担当者のかたは
「一因として挙げられるが、糖尿病は日々の生活習慣の積み重ねで発症するもので、原因を1つにしぼるのは難しい」
と回答した事は乗せられていますが、
誰が読んでも
「うどんが糖尿病を引き起こしている」
と読めてしまう記事です。
「うどん=悪者論」は僕の最も嫌う所で
短絡的で浅はかなゴシップとしか言い様がありません。
(まあ、少なからずうどんの食べ方には問題はあるんですけどね)
ただ、一方で
では、うどん意外の原因をどこに求めるのか?という結論も誰も持っていないわけで、
僕なりに、うどんと現在の香川県の食生活(特に糖尿関係)に関する情報を整理しておきたいと思います。
■文化的に高級品なのです。
そもそもうどんという食べ物は
香川県の「温暖で乾燥した気候」と「食料確保の難しさ」から選択された
麦作と瀬戸内海から生産される塩から生まれ出た
香川県の代名詞と言ってもよい食べ物です。
ただし、うどんは、元々はモノ日(つまりハレの食べ物)であり
古来は、そんなにしょっちゅう食べていたものでもありません。
「うどん」+「おにぎり、寿司」という炭水化物の重ね食べも、
お祭りや法事等、特別な日の食べ方で、一般的には、麦と野菜の質素な生活というのが本来の香川県の食生活です。
ただ、技術、流通の発展に伴い、特別な日の食べ物である
「うどん」+「おにぎり、寿司」
が一般的になってしまっております。
つまり、現代は、毎日がお祭りみたいな食生活をしている人が多いため、
そりゃ、体重も増えますよね。
■民族的によく働くのです。
そもそも、香川県民は「星月を背負って働く」というほど勤勉な性格をしています。
昔から「讃岐男と阿波女」のマッチングが言葉になるほど、働くのが大好きな県民です。
また、江戸時代から引き継ぐ教育熱心さもあり、
それはもう、日本人の縮図のような性質を持った、
讃岐民族
と呼んでも良いほどの、特性を持った人々です。
浪費も嫌いですし、お酒も好みません。
昔の労働は農作業を中心とした肉体労働で、
努めに行く人も基本自分の足で行っていました。
でも、現代もそんな勤勉さは残りながらも、
わずかな時間を惜しむため、自動車を多用してしまい、
また、香川の交通事情はそれを受け入れられる状態にあります。
決定的に、体を動かすことが減ってしまい、そうなると、
体重も増えますよね。
■商業的に「うどん屋で野菜を出せ」と言われても。。。
うどん屋さんで野菜メニューを増やせるのか?
という調査を過去にした事を聴いていますが、
基本的に野菜料理をうどん屋さんに出してもらうというのは、商業的にコスパが合いにくく、
行政的に「野菜を出して」とお願いしても
「いやいや、コストが合いにくいから無理」と断れるのがオチです。
では、野菜の天ぷらか?といっても、
結局油料理なので、もの凄いカロリーがあります。
トッピングのネギも知れてますしね。
じゃあ、昔の人はうどんと野菜を合わせて食べていないか?と言うとそんなわけもなく、
うどん自体が高級食材なので、やはり野菜でかさ増しをするわけです。
その代表が「しっぽくうどん(野菜に込みうどん)」などであり、
文化的な背景に立ち返り、システマティックに野菜をうどん屋さんで取り入れていただく仕組みが必要になるわけですね。
「しっぽくうどんキャンペーン」なんてしたら一発なんでしょうけどね。

■最後に、国防的な観点からうどんを見ます
僕は、香川県というのは日本で最も進化した食文化を有した県(エリア)である事を豪語しています。
日本の食の縮図が香川県にはあり、
その代表的な食が
讃岐うどんです。
(米を否定しているわけではなく、うどんという文化が成立した事が大事なんですね)
貴重な米を倹約する事から、
讃岐の先人は麦を選択し、
麦をより美味しく食べる方法としてうどんを進化させていました。
讃岐うどんはそれ自体が観光資源にもなりうるシンプルにして完成された食であり、
今も尚進化を続けています。
食とはまさに民族のアイデンティティであり、
香川のアイデンティティは
うどんに他なりません。
うどんを否定する事は香川県のアイデンティティや
先人が築き上げた歴史を否定する事であり、
日本の食文化の最後の砦である讃岐の食を切り崩すことになります。
香川県として、うどんは死守すべき本丸であるのですね。
糖尿病はうどんが原因と短絡的に結論づけるだけでなく、
(この結論は外れているとは言いませんが)
もっと、文化的、歴史的等々、深い視野でうどんを見つめ、
悪者を定めるのではなく、万事が幸せになる道筋を照らさないといけないと考えている次第です。
そして、うどんをはじめ食情報を伝える事に携わるものとしては、
私情を排して、もっともっと広く深い視点で物事をとらえないといけないと再認識したのであります。
Posted by ゆうみんのいい奈良漬け at 07:00│Comments(2)
この記事へのコメント
こんにちは~♪
野菜を接種するなら
取り上げておられました
「しっぽくうどん」が最高ですね♪
ただ中には野菜が殆ど入っていないのもありますね
僕は『のぶや』さんや『番丁』さんのが好みです。
生野菜では野菜の摂取量がとても少ないですね
処が「しっぽくうどん」では煮込んでおりますので
楽に大量の野菜が接種可能に為りますね♪
野菜を接種するなら
取り上げておられました
「しっぽくうどん」が最高ですね♪
ただ中には野菜が殆ど入っていないのもありますね
僕は『のぶや』さんや『番丁』さんのが好みです。
生野菜では野菜の摂取量がとても少ないですね
処が「しっぽくうどん」では煮込んでおりますので
楽に大量の野菜が接種可能に為りますね♪
Posted by 沼津の源さん
at 2016年11月15日 08:21

沼津の源さん
コメントありがとうございます。
これからの季節は特にしっぽくうどんですね。
お店ごとに、オリジナルの味があるのも良いですよね〜
美味しすぎて食べ過ぎてしまうのが難点ではありますが^^
コメントありがとうございます。
これからの季節は特にしっぽくうどんですね。
お店ごとに、オリジナルの味があるのも良いですよね〜
美味しすぎて食べ過ぎてしまうのが難点ではありますが^^
Posted by 幸楓
at 2016年11月16日 22:35
