2016年08月27日
ビジネスかがわ〜さぬき味探訪 ♣ 第2期第5話は「ケ」の郷土料理について。郷土料理ほど簡単でおいしい料理はありません。

毎月2回発行されている
朝日新聞さんの
地域紙
ビジネス香川
毎月第3木曜日発行号に、連載枠をいただいております。
4月からは、食文化から個々の食材を考察する事に挑戦させていただいております。
で、
今回は
「ケの郷土料理」
がテーマ。
讃岐の食文化では、
日常的な食材を使い簡素に手早く仕上げる「ケ」の料理と、
貴重な食材をふんだんに使い手間暇かけて仕上げる「ハレ」の料理を明確に区別することができます。
で、そもそも、
香川県は古来より人口密度が高く、耕地面積も狭いため、主食である米の生産に限界がありました。
そのため、狭い土地を高効率に活用して一年を通じ様々な食材を収穫することで、安定的に食材を確保してきました。
讃岐の食文化を代表する料理としてあげられる「押しぬきずし」や「手打ちうどん」は、
特別な日に米や麦などをふんだんに使い手間暇かけて仕上げる「ハレ」の料理です。
一方で、麦や豆、芋、季節の野菜をメインに使い、
主食である米をいかに少なく食べ繋いでいくかという基本的なコンセプトのもとに進化したのが
日常的な「ケ」の料理です。
季節ごとの「ケ」の郷土料理とその材料を連想すると、
春の「醤油豆」にはソラマメが、
秋の「イモタコ煮」にはセレベスが、
冬の「マンバのけんちゃん(おせっか)」にはマンバが、
「ワケギ和え」にはワケギと、
季節を代表する食材の存在が見えてくるんですよね〜。
そして、夏場に特に重要視された食材がナスです。
ナスを使った特徴的な伝統料理が「ナス素麺」。
鍋ひとつで手軽に作れ、塩味の効いたナス素麺は、暑く厳しい讃岐の夏にもってこいの料理。
夏場にたくさん収穫されるナスを美味しくいただくために進化した、ナスを使った「ケ」の料理の代表と言えましょう。
ナスそうめんの味を覚えたら、それはもう病み付きになって、
最近は毎日のように作っております。
簡単だし、美味しいし、
何より、そうめんは大量の水で洗わないと行けないのですが、
ナスそうめんは水でメンを洗わないので、
渇水の年にもってこいのメニューです。
ま、という事で、
その季節にたくさんある食材を、手早く、簡単に、大量にそして美味しく調理するために進化した料理が「ケ」の郷土料理。
郷土料理は煩わしそうに思われ敬遠されがちですが、
実は現代の調理器具を持って取り組むと、
それはいとも簡単に作ることができる料理であることに気づくのですね。

Posted by ゆうみんのいい奈良漬け at 07:00│Comments(0)
│野菜DE子育て