2016年03月02日
『讃岐の食文化は日本一』と豪語する理由~その3 第4章★半年に渡り収穫し続けられる『豆』
第4章★豆
「醤油豆」「煮豆の天ぷら」などなど
讃岐の食卓に様々な「豆」が登場します。
『豆』は私たちが思っている以上に様々なシーンで活躍しています。
今回は讃岐の食における豆の存在にスポットを当てたいと思います。

一般的に野菜は、植物の葉や、根や、茎、肥大化した実などを食べるのですが、豆類だけは植物の「種」をいただきます。
豆類は、ビタミン類が豊富な緑黄色野菜的な一面と、タンパク源という豆類的な一面を併せ持っています。
また、収穫最盛期は野菜として利用し、収穫期を逃しても、貯蔵が効く乾燥豆として活用が可能という、栽培面でも特徴を持った作物です。
讃岐の先人は、米・麦・芋と様々な栄養源を季節を変えて栽培してきましたが、もう一つ忘れてはならない栄養源が「豆」です。
香川県では温暖な気候を利用して一年を通じて豆を栽培が可能です。
春、立夏を迎えると、エンドウ豆とソラ豆が市場に出回り始め、



夏から秋にかけてはコウシ豆(インゲン豆)、フロウ豆(ササゲ)

秋になると、南京豆(落花生)そして枝豆(大豆)と、
初夏から秋にかけての半年間、季節を変えながら様々な豆が栽培されています。
収穫された豆は、煮物や炊き込みご飯などに姿を変え日常の食卓に登場します。乾燥豆は、味噌、醤油、豆腐、餡子などの加工品となるなど、多岐にわたり利用されます。
そして、讃岐の豆の文化の奥深さは、作付け品目の多さではなく、
利用方法のバリエーションの多さにあります。
全国的に食べられている煮豆や炊き込みご飯はもちろんのことですが、
「醤油豆」「煮豆の天ぷら」など他県には見られないような加工をしています。

例えば、讃岐の三大郷土料理のひとつに数えられる「醤油豆」。
ソラ豆を茹でる、煎るという料理は他県でもありますが、
煎った豆をさらに醤油に付け込むという調理工程は意外ですが香川独特のものです。
ソラ豆という素材が十分にあったこと、そして毎日同じメニューが続くと食べ飽きてくるので、調理補法を変えながら食べてきたという生活の知恵を感じることができます。
また、ソラマメを麦の間に植えることで、麦により失われる地力を補完したという非常に立体的な農業も営まれていました。
私たちが現在も日常的に食べる「醤油豆」や「煮豆の天ぷら」という讃岐を代表する特異な食べ物は、豆類が豊富にあり、かつその素材を大切に使ってきたという讃岐の食文化が具現化したものと感じます。
某おせんべいのキャッチフレーズにあやかって
讃岐の豆文化を表現すると
「煮豆の天ぷらを噛み締めると讃岐の味がした」
「醤油豆」「煮豆の天ぷら」などなど
讃岐の食卓に様々な「豆」が登場します。
『豆』は私たちが思っている以上に様々なシーンで活躍しています。
今回は讃岐の食における豆の存在にスポットを当てたいと思います。
一般的に野菜は、植物の葉や、根や、茎、肥大化した実などを食べるのですが、豆類だけは植物の「種」をいただきます。
豆類は、ビタミン類が豊富な緑黄色野菜的な一面と、タンパク源という豆類的な一面を併せ持っています。
また、収穫最盛期は野菜として利用し、収穫期を逃しても、貯蔵が効く乾燥豆として活用が可能という、栽培面でも特徴を持った作物です。
讃岐の先人は、米・麦・芋と様々な栄養源を季節を変えて栽培してきましたが、もう一つ忘れてはならない栄養源が「豆」です。
香川県では温暖な気候を利用して一年を通じて豆を栽培が可能です。
春、立夏を迎えると、エンドウ豆とソラ豆が市場に出回り始め、


夏から秋にかけてはコウシ豆(インゲン豆)、フロウ豆(ササゲ)
秋になると、南京豆(落花生)そして枝豆(大豆)と、
初夏から秋にかけての半年間、季節を変えながら様々な豆が栽培されています。
収穫された豆は、煮物や炊き込みご飯などに姿を変え日常の食卓に登場します。乾燥豆は、味噌、醤油、豆腐、餡子などの加工品となるなど、多岐にわたり利用されます。
そして、讃岐の豆の文化の奥深さは、作付け品目の多さではなく、
利用方法のバリエーションの多さにあります。
全国的に食べられている煮豆や炊き込みご飯はもちろんのことですが、
「醤油豆」「煮豆の天ぷら」など他県には見られないような加工をしています。
例えば、讃岐の三大郷土料理のひとつに数えられる「醤油豆」。
ソラ豆を茹でる、煎るという料理は他県でもありますが、
煎った豆をさらに醤油に付け込むという調理工程は意外ですが香川独特のものです。
ソラ豆という素材が十分にあったこと、そして毎日同じメニューが続くと食べ飽きてくるので、調理補法を変えながら食べてきたという生活の知恵を感じることができます。
また、ソラマメを麦の間に植えることで、麦により失われる地力を補完したという非常に立体的な農業も営まれていました。
私たちが現在も日常的に食べる「醤油豆」や「煮豆の天ぷら」という讃岐を代表する特異な食べ物は、豆類が豊富にあり、かつその素材を大切に使ってきたという讃岐の食文化が具現化したものと感じます。
某おせんべいのキャッチフレーズにあやかって
讃岐の豆文化を表現すると
「煮豆の天ぷらを噛み締めると讃岐の味がした」
Posted by ゆうみんのいい奈良漬け at 07:00│Comments(0)
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