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2013年06月13日

市場トリビア~ん ~第21回 ウリ,登場~

★市場トリビア~ん
~第21回 ウリ,登場~

うりうりがうりうりにきてうりうりのこしうりうりかえるうりうりのこえ

平成25年度は入梅は早かったものの,真夏のような暑い日が続いています。高松市中央卸売市場のせり場には,夏の野菜が徐々に徐々に占有面積を広げてまいりました。

さて,夏場の野菜といえば「キュウリ」を思い浮かべるでしょうが,でも「ウリ」を忘れてはなりません。「ウリ」に限らず,仲間は食べた経験が無い野菜はほとんど買われることはありません。

今回のテーマは「ウリィィィィ!」です。

問題:讃岐の伝統野菜として栽培をされている「ウリ科」の野菜ゎ?
市場トリビア~ん ~第21回 ウリ,登場~

解説:さぬきシロウリ

全国各地にはその土地にしか存在しない「郷土野菜」があるのですが,香川県には意外と多くありません。
「屋島カブ」「太田ダイコン」「さぬき高菜」「さぬき長莢」など文献に名が出てくるもの,「さぬき本鷹」「三豊ナス」現在生産拡大されているものなど,過去の栽培品目の豊富さをうかがうことができます。
その昔,野菜は主食である穀物(米麦)を補って胃袋を満たす食材という位置づけが強かったようです。(「衣食住と言い伝え」香川町文化財保存会編より)
しかし,時代の変化に伴い,野菜が「経済品目」になったとき,香川県が大阪という大消費地に近い立地条件ゆえ,輸出品目に力を入れた結果,土着の伝統的な野菜が淘汰されてしまったという悲しい事実がある,と私は考えます。

そんな中,何点か「さぬき」を冠する野菜は存在しており,その一つが「さぬきシロウリ」です。種子は県内の種苗会社さんが保有されており,県内の一部の地域で栽培がされております。
残念ながら,「さぬきシロウリ」は多く一般流通するものではありません。

ちなみに,私たちが県内のスーパーで購入する「ウリ」は,「シロウリ」と区別して「青ウリ」として出荷されています。「青ウリ」も「白ウリ」も同じ「ウリ」の仲間なのですが,肉質や皮の硬さが異なっております。
昔は,「白ウリ」は奈良漬,「青ウリ」は浅漬けと用途ごとに分けて使われていたのですが,「ウリ」消費文化が忘れられるにつれ,品種の区別無く販売されるようになって来たようです。

入梅といわれながらも,昼間は真夏のような暑さが続きます。こんな日には,水分が多くさっぱりとしたウリ類を食べたくなりませんか?
この夏は,キュウリに比べて歯ごたえとコクが売りの「ウリ」をぜひ身近に。



タグ :ウリ

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Posted by ゆうみんのいい奈良漬け at 08:00│Comments(0)市場トリビア〜ん
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