
2019年04月09日
【レポート】きみともキャンディ優美卒業式♥稀代の天才的なアイドルゆうみんと、伝説のユニットCoCoデコルの消滅

きみともキャンディであらせられた
ゆうみんの卒業に際して、
いろいろ書かなければならないのですが、
書かなあかんことが多すぎて、ぜんぜん進みません。
先ずは、当日のCoCoデコルライブのレポートから。
2013年8月4日
香川県にひとつのアイドルユニットが誕生した。
その名は、CoCoデコル
その中の1人に、ゆうみんがいた。
当時は、小学5年生。吹けば飛ぶようなか弱い存在。
CoCoデコルは、ユニットイメージ、楽曲、メンバーと、
全てを持ち合わせた奇跡のようなユニットで、
デビューから1年経った頃には、東京においては、
地方アイドルのトップクラスを狙うようなポテンシャルをもつにまで成長していた。

しかし、地方のアイドルは、非常に儚く、フラジャイルな存在。
メンバーが1人1人とステージを去って行く中で、
唯一ゆうみんが、ステージに立ち続けた。
何度も壊滅しかけた、香川のアイドルシーンを支え続け、
ソロアイドルとしての限りないポテンシャルをもった存在へと急成長した。

その後、2017年には、CoCoデコルが解散となり
きみともキャンディへの統合。

しかし、彼女は後ろを振り返らず、ただひたすらに、自らを高め続けた。
アイドル活動を続けながら、厳しい高校受験を乗り切り、
2018年4月のきみともキャンディの活動再開の後は、
もう誰も彼女の前に立つことのできないほどの圧倒的なパフォーマンスを身につけ、
天才的なアイドルゆうみんは完成されたかに見えたその矢先、
2019年2月6日、誰しもがもっと望まないフレーズが流れた。
「大切なお知らせがあります」
これまで、アイドルとして進化をし続け、香川のアイドル界を単身で牽引してきたと言っても過言ではない
ゆうみんが、遂にその歩みを止める日が訪れた。
【レポート】きみともキャンディ 優美卒業式 ♥稀代の天才的なアイドルゆうみんと、伝説のユニットCoCoデコルの消滅
2019年4月7日
高松GET HALL
前売りチケットはソールドアウト、
そして会場には、彼女を愛してきた多くのファンが詰めかけ、過去稀に見るほどの超満員となった。
正午、遂に、終わりの瞬間が始まった。
5曲終わって、準備が整いソロステージへ。
それまで予告すらされなかったこのソロ曲のセットリスト。
彼女を長く見続けた我々に取ってみれば、何が準備されているかはもうわかっている。
1年半ぶりに聞く
CoCoデコルのオープニングSE
どよめく会場。
これくらいでどよめくな。
これから、私たちは新の伝説を目の当たりにする。
CoCoデコル5代目の漆黒の衣装に身を包んだゆうみんがステージに降臨する。
刮目せよ、最後にして、最高の、そして極上の夢のステージが切って落とされた。
(曲の解説はこちらのパンフレットを見てね)

サイリウムが点灯し
会場が白に染上げられる。
そう、白は、2013年9月の定期公演ではじめて使われた、
CoCoデコルのサイリウムカラー。
デビュー曲
♪missin'U
もう長く聞いていないこの曲。
これらの曲を聴かなくなって1年半も経つのに、動く、体が無意識に動くよ。
5年半前の8月、彼女がデビューした時の曲。
始まるリズムに合わせて
時間なんか忘れて
恐れることなど吹き飛ばして
この先からはあなた次第
響きあうの心が
とろけるような熱い合図
。。。。。
全てがこの瞬間のために準備されたような歌詞。
デビュー2公演目で披露した
降りることのできない灼熱のステージ。
ステージに上がるアイドルが、卒業時に当時の苦悩を振り返る
♪夏空
アスファルトの上、裸足で歩いた
塞ぎ込んでいたわたしお気持ちと濡れた髪が晴れ渡って行くよ
水面の向こうにいるのはわたしで
つまづいてみたり立ち止まってみたり
それでも歩いてみた
二度と戻れない今日という時代を
わたしは上手く歩けたのかな?
「水面の向こうに」で
一斉に立ち上がる、白サイリウム。
ゆうみんの動きに、シンクロした会場は、
そう、まるでゆうみんが指揮をとるかの如く、白いサイリウムが、右へ左へと振られる。
1st アルバム
♪kiss me kiss me
2014年6月から、激動のリリースイベント。
CoCoデコルありと知らしめた楽曲。
ルール違反なこの気持ち伝えられない
ちくちく切ない気持ちをお願い気付いてほしい
とろける旨が熱くなる
そして、そのカップリング曲であり、名曲として名高い
♪I promise you
恋しいからいつの日でもトキメキが止まらない
デビューからの活動を振り返るような楽曲構成
そして、マイナーな曲が続いたあと
CoCoデコルにして異例な沸き曲
♪hang out
♪ジャパンドラ
CoCoデコルの世界観を表した
ユニット名を冠する
♪CoCoDeCoRu
これは、屋外イベントでは一切使われず、音源すら公開されていない超レア曲。
そして、
このメドレーを締めるのは
過ぎ去った戻れない日々に想いを馳せる
♪届かないSUNDAY
「せめて、夢の中、だけでいい、あなたに会いたい」
怒濤の8曲をメドレーで披露する。
折しも、2016年3月6日。3年前。
岡山Arkで、彼女のソロステージがあった。
その時はまだ弱々しく、体調も芳しくない状態でのステージ。
しかし、今回は違う。
全てをねじ伏せる圧倒的な声量と、歌声。
骨がきしむほどコントロールされた体が生み出すパフォーマンス。
そして、迷い無く、会場全てを吸い込む瞳。
心・技・体全てが充実した完璧といって良いほどの状態。
止まらない、止められない、止まることを知らない。
今の彼女を止められるものは誰もいない。
さらに、この1年半、彼女の中で封印され続けたCoCoデコルが、再び、最後の輝きを放った瞬間。
何にはばかることもない、何も迷うこともない、
輝く純白の世界を、舞い踊る漆黒のゆうみん。
圧巻にして、圧倒的。
そう、もう何人たりとも、ゆうみんを越えることができない。
天下無敵のCoCoデコル
そう
今年の正月のイベントで彼女が書いた言葉

「天下無敵」
6年前に、この世に生を受けた、伝説のアイドルユニットCoCoデコルが
ステージを去っていた、5人がなしえず、ゆうみんに希望を託したCoCoデコルが
完成された瞬間でもあった。
もしも、彼女たちが今もまだステージで活動していると、
もしかしたらCoCoデコルはもの凄いユニットになっていたのかもしれない。
肩で息をしながら、恍惚の笑みを漏らすゆうみん。
デビュー当時の、あの弱々しいゆうみんではなく、
アイドルとして凄まじく成長をしたゆうみん。
完璧な能力と、そのあふれる才能をこの一瞬に捧げた、
白き焰立つゆうみんが立っていた。
大きく息を吸い込んで、天を仰ぐ。
もう見ることができないであろう、伝説のユニットCoCoデコルの最後を締める
別れの
3分12秒。
♪heart
何百回見て来たであろう甘くて、短いこの時間。
その全てが、懐かしく、思い出される。
明日になればいまよりもっと
押さえきれないこの気持ちが
きっときっと弾ける
きみともキャンディに統合されてからのゆぅみんは
完璧だった。
その、彼女の心の中にはCoCoデコルが常に存在した。
しかし、CoCoデコルが再現できるのは、
もう、ゆうみんの卒業の瞬間しか存在し得なかった。
この瞬間に、全てを注ぎ込んだ。まさにそんな20分にも満たない、極上のステージであった。
アンコールが終了し、その余韻の中で静かに微笑むゆうみん。
会場にはオレンジ色のガーベラによる花道が出現。
ゆうみんといえば、
赤いガーベラがアトリビュートであるが、今回準備されたガーベラはオレンジ。
花言葉は
「我慢強さ」
まさに、彼女の6年間のあゆみを象徴するような花道を通り、
稀代の天才的なアイドルゆうみんは
ゆっくりと花道を進み、ゴシックワールドへと、姿を消して行ったのである。
CoCoDeCoRu forever….

なお、この物語は、当日会場を訪れたファンの皆様のTwitterやブログの情報から作り上げられたフィクションですので、
事実と異なる部分があるかもしれませんことご容赦ください。
また、「香川のアイドル界を単身で牽引してきたと言っても過言ではない」と表現しておりますが、
正確には「きみともキャンディのリーダーあいりさんとともに」が抜けておりますことご了承下さい。