2013年08月25日
市場トリビア~ん R 第4話~スイカの産地リレー
市場トリビア~ん R
第4話~スイカの産地リレー
青い空,黄色い雲。夜の虫やツクツクホウシ。涼しい夜風・・・五感で秋を感じられるようになりました。
問題: 皆様が今食べられているスイカは何県産ですか?
解説:
今年は,例年に無く梅雨明けが早く,暑い日が続いたのでスイカを食べる機会も多かったのではないでしょうか?
ちょっと,機を逸した感はあるのですが,夏の風物詩「スイカ」について解説させていただきます。
今では一年中スイカを食べることができるのですが,それは「品種改良」「ハウス栽培」という農業技術の進歩もある一方で,「産地の
リレー」という流通インフラという存在をはずすことはできません。
秋から春までは,高知県や熊本県といった温暖なエリアでハウス栽培されたスイカが出回ります。
しかし,6月,夏の到来,スイカの需要増大とともにスイカの産地は一気に動き出します。
6月の鳥取県(大栄)
↓
7月の石川県(金沢)そして山形県(尾花沢),秋田県
↓
8月に入って青森県,最後は北海道
夏の深まりとともにスイカの出荷産地はと日本海側の産地を北上します。
これが「スイカ前線」こと「スイカの産地リレー」です。
また,一概にスイカといっても,
収穫時期,産地により実は食感が異なってきます。
甘さ,硬さ,シャリ感・・・
夏の間を通じてスイカを食べ続けていると,味覚の変化からも夏の深まりと秋の訪れを実感することができます。
また,今年は,各地での降雨・高温により,スイカの生育には困難の多かった年でもあります。
スイカを楽しめる期間は,熱さを感じるあとわずか。
今年最後のスイカを噛み締めながら,行く夏を愁いてみてはいかがでしょう。
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Posted by ゆうみんのいい奈良漬け at 09:00│Comments(0)
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